こんにちは、山田です。
今日は、
言葉が持つ多様性
についての話です。
僕の中のジャーナリズムが止まらない。
「これからもよろしく」
意味としては、
一時的な状態ではなく、今後も長くお付き合いしましょう、と言うことだと思います。
この言葉、一見ポジティブな意味のように思えます。
しかし、シチュエーションが変われば言葉も変わります。
たとえば、あなたは書店員のアルバイトをしています。
・週休2日
・時給958円(都内最低賃金)
・8時間労働
としましょう。
今にも潰れそうな書店だとしよう。
扱っているジャンルは「将棋」、「登山」のみ。
それにも関わらず店長が「なんで売上が上がらないのだろうか」とボヤいているくらいヤバい店だ。
あなたの名前は「セツコ」だ。
誰にも文句は言わせない。
あなたは「セツコ」だ。
そして同僚には「トメ」がいる。
この「トメ」はイジワル婆さんだ。
息子夫婦と同居しており、投資信託を駆使し年金以外の資産を残そうと必死なタイプの婆さんだ。
趣味は隣人いびり。
ベランダで育てている花に向かって「あんたが咲いたらこの家は不幸になる」と花にストレスを与えて精神的に攻撃するタイプだ。
RPGで言ったら黒魔導士。
日本昔話で言ったら「雀のくれたひょうたん」に出てくる最後に気絶するタイプの婆さんだ。
この物語は、そんな「セツコ」と「トメ」が繰り出す激情ヒューマンサイケデリックドラマ。
セツコ:わたし、セツコ。
敗戦のショックからまだ立ち直れていないちょっぴりドジな御年86歳の女の子。
今日もこの今にも潰れそうな書店のために頑張って働いているの。
それにしてもはあ~疲れたわ。
早く帰って橋田寿賀子ドラマでも見ながらお茶とお煎餅を貪りたいものだわ。
トメ:ちょっとあんた!さっきから何ブツブツ言ってるのよ!いよいよボケたのかい!?いいからちょっと手伝っとくれよ!あと敗戦のショックからは早く立ち直りな!
セツコ:チッ!…イエス、ボス。
トメ:(舌打ちした…?)
せっかちなトメ、うっかり屋さんのセツコ。
対照的な二人はこうして徐々に心の距離が離れて行く。
トメ:ちょっといいかい、セツコさんや。
セツコ:チッ!…なんですか~??テンアゲ↑↑
トメ:(純粋に腹が立つなこいつ…)
いえ、大したことじゃないんだけどね。
裏の倉庫の本を整理するのを手伝って欲しいのさ。
腰を悪くしちゃってね。
セツコ:店長はどうしたんすか??
トメ:店長は昨日車で事故ったみたいでね。
歩行者にも関わらず「10:0」で悪いと判断されたようで。
一体どんなアグレッシブな歩行をしていたんだろうねえ…
セツコ:そうっすか。
じゃあやりますけど、これってしばらくずっとっすか??
トメ:(ニヤリ)
そうだよ。
これからもよろしく。
その後、しばらくしてセツコは腰を悪くし、書店員のアルバイトを辞め、トメは店長と再婚することになった…
まとめ
途中「セツコ」が意地悪なのか「トメ」が意地悪なのかよく分からなくなりましたが、「セツコ」の底意地の悪さが「トメ」に勝ったんでしょうね。
以上、「言葉の多様性~セツコの場合~」でした。
カオス。